岐阜県で寒天づくりが始まってから、今年でちょうど100年。その長い歴史の中で磨かれてきた技術と知識が品質となって表れ、第70回目となる岐阜県寒天品評会が開かれました。特に岐阜県は全国の細寒天の約80％の生産シェアを誇り、まさに“細寒天王国”といえる地域です。

そんな中、今年の寒天品評会では、当社の細寒天が「東海農政局長賞」を受賞しました。この賞は岐阜県寒天水産工業組合に加盟する6軒の生産者から約100点の出品があり、「農林水産大臣賞」「水産庁長官賞」に次ぎ3番目に選ばれた賞です。強度などの品質面や、見た目の美しさなどが高く評価された証です。

細寒天は、冬の寒さと職人の手間を惜しまぬ作業によって生まれます。凍結と乾燥を繰り返す伝統的な製法は、非常に手間がかかる一方で、独特の歯ごたえと透明感を生み出します。さらに、食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える働きがあるため、健康志向の方にも最適です。

その品質と安心感から、全国の和菓子店でも細寒天が愛用されており、和菓子の素材として欠かせない存在となっています。岐阜の寒天づくりは、地域に根差した地場産業として、これからも伝統と品質を守りながら、全国へとその魅力を発信し続けて参ります。